[2024年4月1日]
ID:651
ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます
長野に春の訪れを告げる花として知られる魯桃桜(ロトウザクラ)。
長野市立長野図書館南側に植えられている魯桃桜は長野市で一番早く咲く桜として親しまれています。
魯桃桜という名称は、植物学者の小山海太郎氏によって命名されました。魯桃桜の魯桃はロシアの桃の意であり、シベリア原産ではないかと推測して名づけられ、その上サクラに似ているところから魯桃桜となったようです。
「県立長野図書館庭の魯桃桜について」落合照雄著『信濃教育』907号(昭和37年)には、魯桃桜と呼ばれる植物は和名ノモモあるいはハヤザキモモであると記載されています。
長野市立図書館の魯桃桜が満開になりました。
昨日からの雨にも負けず綺麗に咲いています
図書館西側の白い魯桃桜も満開です。
こちらの魯桃桜は、令和6年2月7日に倒木してしまったものです。
これまで皆さまに親しまれてきた樹木のため、専門家にも相談しながらどうにか再生ができないか検討を重ねてきましたが、芽は出てきているものの、樹木は既に枯れた状態で、根が張ることなく幹の周りが空洞になっており、かつ、根本が腐っていることから樹木を起こして再生することは、不可能との判断に至りました。
このため、こちらの魯桃桜は伐採する予定ですが、敷地内にはあと10本の魯桃桜が色鮮やかに咲いております。これからも皆さまに桜風景を楽しんでいただけるよう、手入れをしながら大切に育てていきたいと考えています。
日差しを浴びて開花が進んでいます。
満開までもう少しです。
開花が進む魯桃桜に鳥が蜜を吸いに来ていました
図書館南側の魯桃桜も開花が進んでいます
市立長野図書館西側の魯桃桜が開花しました。
昨年より3日遅く、ここ10年の平均と同日の開花となります。
暖かい日が続いた昨年と比べ、寒暖の差も大きかった今年ですが平年並みの開花となりました。
開花した図書館西側の魯桃桜
図書館南側の魯桃桜も咲き始めています